乳がん

%e5%8c%bb%e5%b8%ab乳がんは、欧米人に多いと言われてきました。しかし、近年食生活の変化などに伴って日本女性の体格や体質が欧米化し、発生率、死亡率ともに増加傾向にあります。

現在では、日本女性の12人に1人が乳がんにかかると言われています。年間約13.000人の女性が乳がんで亡くなっており、40~50代女性のがん死亡原因の第1位です。

 

乳がんの多くは乳管から発生し「乳管がん」と呼ばれます。 小葉から発生する乳がんは「小葉がん」と呼ばれます。これらは乳がん組織を顕微鏡で検査すると区別できます。 この他に特殊な型の乳がんがありますが、あまり多くはありません。 乳がんは、シコリとして見つかる前に、乳房の周りのリンパ節や、遠くの臓器(骨、肺、胸膜。肝臓、脳など)に転移して見つかることがあります。乳がんの種類や性質によって広がりやすさ、転移しやすさは大きく異なります

乳がんの症状

①乳房のシコリ

乳がんが進行すると腫瘍が大きくなり、注意深く触るとシコリがわかるようになります。ただし、シコリがあるからといって、すべてが乳がんというわけではありません。例えば、乳腺症、線維腺腫、葉状腫瘍などでもシコリの症状があらわれます。

②乳房のエクボなど皮膚の変化

乳がんが乳房の皮膚の近くに達すると、エクボのようなヒキツレができたり、乳頭や乳輪部分に湿疹やタダレができたり、

時にはオレンジの皮のように皮膚がむくんだように赤くなったりします。乳頭の先から血の混ざった分泌液が出ることもあります。

③乳房周辺のリンパ節の腫れbyouinn

乳がんは、乳房の近くにあるリンパ節である脇の下の腋窩リンパ節、胸の胸骨のそばの内胸リンパ節、鎖骨上のリンパ節に転移しやすくなっています。

腋窩リンパ節が大きくなると、脇の下などにシコリができたり、腕に向かう神経を圧迫して腕がしびれたりすることがあります。

検査と診断

乳がんの診断は視触診(視診と触診)が基本です。

しかし、担当医の経験や患者さんの体型により正確さが違ってきます。そのための補助的画像診断として、マンモグラフィ(乳房X線撮影)、超音波検査を行います。

マンモグラフィで腫瘍の陰影や石灰化などの典型的な所見(見た結果の判断や意見)があれば、乳がんが強く疑われます。

乳がんの疑いがあれば、細胞診や針生検などの組織診の顕微鏡検査をします。

細胞診はシコリに注射針を刺して吸引した細胞や、乳頭分泌物を顕微鏡で観察して良性悪性を推定します。

乳がんが乳腺内にどのくらい広がっているか、あるいはリンパ節、肺、肝臓などへの転移があるかどうかを調べるには造影CTが用いられています。%e6%a4%9c%e8%a8%ba%e8%bb%8a

MRIを用いた広がり検査もありますが、一方の乳腺しか検査できなかったり、偽陽性(誤って陽性と判定される)の所見がかなりあるので、診断には経験を必要とします。

 

★★乳がんは早期発見により適切な治療が行われれば、良好な経過が期待できます。 シコリなどの自覚症状がある場合はすぐに受診することを勧めます。

無症状の場合でも 乳がん検診により乳がんが見つかることがあります。乳がん検診は各市町村で行われています。 詳しくはお住まいの市町村でお尋ねになってはいかがでしょう。