沈黙の臓器(肝臓)だから知りたい ~脂肪肝を中心に~

日本人間ドック学会の調査では肝機能異常を抱えている人が年々増加傾向にあり、

30年前と比べ約3倍に拡大しているそうです。しかし肝臓は自覚症状がなく“沈黙の臓器”のため脂肪肝が最初の危険信号と言えます。今回は脂肪肝のお話です。
肝臓の役割
肝臓はおよそ1.3㎏で、脳や心臓より大きいのです。肝臓が巨大な臓器で、蛋白質の合成、栄養の貯蔵
有害物質の解毒、分解のほかに胆汁の合成と生命維持に重要な役割があります。
慢性肝炎の原因  肝機能を低下させる2つの理由があります。
生活習慣の乱れ: 20% 糖質の摂り過ぎ・過度の飲酒・運動不足 改善可能
ウイルス感染: 80% A・B・C・D・E型 薬で治療可能
脂肪肝の原因     脂肪肝→脂肪性肝炎→肝硬変→肝臓がんと進行します。
健康な肝臓には通常3~5%の中性脂肪が蓄えられていますが、これが30%を超えると脂肪肝です。
脂肪肝かどうかのチエックする数値
血液検査指標 ALT(GPT)
基準値(IU/ℓ) 10~30
理想値(IU/ℓ) 5~19
肝臓の状態 大部分が肝臓に含まれる酵素。 20を超えたら脂肪肝の可能性。糖質の摂り過ぎを見直す。

血液検査指標AST(GOT)

基準値(IU/ℓ)  10~30

理想値(IU/ℓ)5~19

肝臓だけでなく心臓や手足の筋肉に含まれるため、ALTと比較して肝機能をみる。ALTよりも高ければ酒、糖質の摂り過ぎが疑われる

血液検査指標 γ-GTP

基準値(IU/ℓ)  0~50

理想値(IU/ℓ)  ―

肝臓や腎臓などに含まれ、蛋白質を分解する酵素。アルコール性肝障害の目安となるが、糖質の摂り過ぎやストレスでも数値が上昇

 

近年、脂肪肝は狭心症や心筋梗塞などにつながる動脈硬化の危険因子であることが判明しました。肥満や糖尿病とも深く関係していることが分かっています。あらゆる生活習慣病のスタート地点といってもよいでしょう
脂肪肝予防には生活習慣の見直しが大切!
アルコールの1日量の目安     男性:(量40~50g)ビールなら中瓶2本・日本酒なら2合・ワインなら3杯まで
*女性:(量30~40g) *糖質ゼロの蒸留酒がおすすめ
(過度の飲酒;毎日5合以上の日本酒を15年間続けると6割は肝硬変)
糖質の摂り方    夕食は夜8時まで   その後は食べない 血糖値を急上昇させる(糖の吸収速い)と脂肪肝になりやすい
糖吸収の速さの順は ①単糖類(果実・はちみつ)②二糖類(砂糖・乳糖)③多糖類(穀類・芋)
糖吸収を遅くする食べ方の順番:    食物繊維→たんぱく質→水分→糖質
1日30分 有酸素運動運動  ウォーキング・ジョギング・水中ウォーキング・サイクリングの有酸素運動に筋肉運動・ストレッチを組み合わせて運動効率を高める
脂肪肝を防ぐ方法……太らないためには……
 ①3食は朝3、昼4、夜3の配分で食べる  ひと口30回噛んで食べる   ご飯とおかずは別々の形で
寝る2時間前には夕食を終える    冷たいものを飲むのをやめる  糖分、脂肪を摂り過ぎない
たっぷり眠る     ストレスをためない    こまめに動く 今より1日1000歩多く歩く

P3の参考:(株)日東書院「誰でもスグできる!脂肪肝をぐんぐん解消する!20%の基本ワザ」