ものもらい

「ものもらい」は、医学的には「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と言います。他に「めばちこ」「めいぼ」「めぼ」など地方ごとに様々な名前で呼ばれています。

もうひとつ「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」という目の病気を意味することもあります。「麦粒腫」と「霰粒腫」は、原因、症状、治療法が異なります。

麦粒腫(ばくりゅうしゅ)

症状

初めは痒みがあ次第にまぶたが赤く腫れて痛むようになる。
出来る場所により「内麦粒腫」「外麦粒腫」と呼ぶ。

原因

まぶたの分泌腺に黄色ブドウ球菌などの雑菌が感染し、化膿・炎症を起こしたもの。
まぶたの不衛生(アイメイクの濃い人や前髪が目にかかる人)、コンタクトレンズの汚れ、体調不良、多量の飲酒、にきびの出来やすい人、年代だと10~30代、季節的には汗をかく夏場や季節の変わり目が多い。

治療

患者自身の免疫力で自然に治ることもあるが、初期の段階で抗生物質の点眼・内服投与を開始した方が確実。
まず、抗菌剤の投与で数日様子をみる。内麦粒腫なら点眼、外麦粒腫なら眼軟膏を用いる。腫れや痛みが強い場合は、抗菌剤の内服も行う。
膿が溜まって腫れが強いときは切開を行うこともある。

予防

体調を整えること。疲労や睡眠不足は感染に対する抵抗力が落ちる。

目元の衛生状態に気を配ること。アイメイクはきれいに落とすこと。メイクで分泌腺の出口が塞がれてしまう。蒸しタオルも効果的。

コンタクトレンズは清潔な手で取り扱う。

刺激の強い食べ物やアルコールは炎症起こしやすいのでほどほどに。

霰粒腫(さんりゅうしゅ)

症状

まぶたの腫れ、異物感。コロコロした腫れ物に触れる。これは、数日で消え、瞼に丸くて痛みのない腫れが残る。
細菌感染を起こして化膿すると急性霰粒腫と呼ばれ、赤く腫れたり、痛みが出ることもある。

原因

まぶたの脂肪を出すマイボーム腺がつまって炎症を起こし、中に粥状の分泌物が溜まったもので、麦粒腫とちがい、細菌感染を伴わない無菌性の炎症である。
分泌物の排泄がうまくいかず、まぶたの中で袋状のカプセルに溜まってできる。疲れがたまると目をこすることが多いためか、できやすい。

治療

急には大きくならないので様子をみるが、炎症を起こしている場合は、抗生物質の点眼を用いる。
根本的な治療は、手術して霰粒腫を包んでいる袋ごと摘出する。