ピロリ菌除菌

これまでは胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの疾患がなければ除菌を健康保険で行えず自費(全額個人負担)でした。

ところが、2013年2月から、内視鏡検査で「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」と診断さ れた人も、保険を使ってピロリ菌の検査・治療を受けることが出来るようになりました 。

そもそもピロリ菌ってなんですか?

正式には「ヘリコバクター・ピロリ」と いう細菌で、感染すると胃の粘膜に生息します。

上下水道が十分に完備されていなかった時代に生まれ育った人の感染率が高く、衛生状態の良い状態で育った若い世代の感染率は低くなってきました。

多くが、5歳以下で感染すると言われています。

一度感染すると除菌しない限り胃の中に棲み続け、胃の粘膜に炎症が起こります。 そして感染部位は広がっていき、胃粘膜全体にまで広がって慢性胃炎となります。

この慢性胃炎を 「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」と呼びます。 さらにこの慢性胃炎が長期間続くと、胃の粘膜がうすくやせてしまう「委縮」が進み「委縮性胃炎」を引き起こします。病院

ピロリ菌除菌と胃がんとの関連は?

ピロリ菌の感染者のうち胃ガンを発症するのは一部です。しかし、胃がんを発症した人のほぼ100%がピロリ菌を保有していることがわかってきました。

1994年にWHO(世界保健機構)は「ピロリ菌は確実な発ガン因子」と認定しました。

古くから胃粘膜委縮は胃ガン発症をしやすい状態といわれており、ピロリ菌はその状態を形成することによって胃ガンと関連しています。

ピロリ菌を除菌するには?

ピロリ菌を薬で退治することを「除菌」といいます。 3種類の薬を用いて1日2回、7日間服用します。

除菌率は80%くらいで、最初の除菌でうまくいかなかった場合は、違う薬を使って再度除菌を行う事ができます。  この方法で、さらに95%以上の方が除菌可能です。

 胃粘膜の萎縮が進行してしまう前に若い方が除菌することで胃ガンの予防効果が高まります。 除菌が成功すると胃ガンのリスクは下がりますが、ゼロにはなりません。 定期的な検査は続けましょう。カプセル