嚥下障害と予防トレーニング

bed嚥下(えんげ)障害とは?

急いで食事をした時などに、食べ物がのどに詰まったり、むせたりした経験はありませんか。一時的なことなら心配はありませんが、こうした症状がしばしば起こったり、食事のたびに食べ物を飲み込みにくいと感じるようになったら、嚥下障害の可能性があります。

自己チェック表

☑食事中によくむせる

☑以前はむせなかったのに、時々むせるようになった

☑食事中や食後によく咳がでる ☑食べ物がのどにつかえる感じがする介護

☑食べ物をお茶や味噌汁などで飲み込むことが多い

☑食後に声がかれたり、ガラガラ声になる

☑むせやすい食べ物を避けている

☑飲み込んだ後も口の中に食べ物が残っている

原因は?

脳血管障害(脳梗塞・脳出血など)による麻痺や、神経・筋疾患、また加齢による筋力の低下などが主な原因です

嚥下障害による問題点は?

①食物をとりにくくなるため脱水や低栄養になる

②誤って気管に食物が入ってしまい肺炎を引き起こす(誤嚥性肺炎)ことや窒息の危険性がある

③食べる楽しみを失い精神的苦痛を感じる

予防トレーニング

※口のまわり・頬・舌の筋肉を鍛える運動です。食事前に行うとより効果的です 。自分の体力などに応じて無理のない程度にし、毎日続けるようにしましょう。

1.呼吸のトレーニング:ゆっくり深呼吸をします。口から息をゆっくりと吐き出してから鼻から吸い込みます。手をお腹にあてておき、吐くときはお腹がへこみ、吸うときはお腹が膨らむようにします(腹式呼吸)。これを繰り返す→→→むせの力が強くなり、誤嚥をした場合でも排出しやすくなります

2.発音のトレーニング:パ行(パピプぺポ)、ラ行、タ行、カ行、マ行を繰り返し発音する→→→発音する時の舌や唇の動きが、食べ物を飲み込む時と同じ動きをするため、鍛えること ができます

3.首や口・舌のトレーニング:肩の力を抜いて、首をゆっくり前後・左右に動かし、首筋をしっかり伸ばすようにする。ほおをふくらませたり、へこませたりを繰り返す。舌を思い切り前に出したり、引っ込めたりします →→→首や口・舌の周辺の緊張をとり、飲み込む時の筋肉運動をスムーズにします

食事方法のポイントは?

食べることに意識を集中し、口の中に食物が入っているときには話しかけないようにします。また、ゆっくりとしたペースで食べられるよう焦らせない配慮も必要です。特に高齢者の場合、パサパサしたものや、餅やこんにゃくなど粘度や弾性の高すぎるものは飲み込むことが難しく、またサラサラした汁気のものはむせやすい傾向がみられます。

液体のものは「とろみ」をつけて工夫をしましょう。とろみの強度はその人の状態に合わせて調整します。(最近は加熱しなくても使える、市販のとろみ剤が広く使用されています。) とろみをつけることで、お口の中でまとまりやすくなり、ゆっくりとのどへと流れていきます。

口内の衛生に気をつけよう

嚥下障害が起こると、きちんと飲み込めないため、口の中に食べカスなどが残りがちです。放置して口内細菌が繁殖すると、歯周病を併発したり、誤嚥によって細菌が肺に入ると、重症の肺炎を起こしやすくなります。食後は毎回きちんと歯磨きをし、いつも口の中をきれいにしておくことが大切です。歯

食べるときの姿勢は?

いすに深く腰掛け、あごは引き気味にし、正しい姿勢で食べましょう。 いつもの食べ慣れた姿勢がいちばんですが、むせが強いときや、口にため込んで飲みめないときなどは、リクライニング椅子などを利用し、30〜60度などのリクライニング位で食べると良いことがあります。このとき首が後ろに反らないように枕をあてて必ず首を前屈させておくことが大切です。介護